ボイストレーナーのジレンマ。良いトレーナーさんの見分け方

今日はちょっとショッキングな内容に触れてみようと思います。

最後までゆっくり読み進めていただけると、

このブログで何を伝えたかったのか感じてもらえるかもしれません。

なんでボイストレーナーは胡散臭いの?

よく耳にする感想、

ボイストレーナーさんって、胡散臭(うさんくさ)い人多くない?

すみません、実はぼくの仕事もボイストレーナーってやつなんです。

もうね、日々本当に申し訳ないと思いながら過ごしている。

結論

「ボイトレの正解」を誰も知らないから

これはボイストレーナーに限らずだけど、

正解が判明してない事柄について、さも正解のような口ぶりで「仮説」を語ってしまうから

(ぼくの後頭部に刺さったブーメランを誰か引き抜いて下さい)

2つの理由

①時代が追いついてない。

現代科学の天才達が束になっても、喉・脳・体について解明できてるのは本当に極わずかな部分のみ。

だからその情報達を元にした理論も、レッスンで僕がする話も、

どんなにそれっぽい内容もすべて「仮説」の域を出ることはないのです。
(しかもその仮説達すら日々どんどん覆ってくという…)

しかし世の中「なるほど、それなら仕方ないですね」とは終わらない。

②虚像に振り回されてる

世間的に「先生」という職業は「なんでも知ってる&できる完璧な人」というイメージを持たれやすい。

同時に、レッスンを受けにくる人は「きっとここには唯一の正解があるはず」と藁にもすがる思いで教室の戸を叩く。

この2つのプレッシャーによって

  • 分からないのに分かるフリ
  • 出来ないのに出来るフリ
  • 食ってくために後には引けない

そんな泥沼にハマる先生たちが、ボイトレ界隈でも無限に生み出されているように感じる。

ということで、

そんなとんでもない劣等感や葛藤を隠しながら「万能の先生」を装って人前に立てば、溢れ出るちぐはぐ感で、そりゃ胡散臭くなるのも仕方ないんです。

霊感ないのに霊能力者やってるようなもの。終わりの始まり。

具体例

悩みはみんな一緒

いま、僕のレッスンに来て下さってる人の約1/3がボイストレーナーさんだったりします。

そしてみんな同じ悩みを抱えてやってくる。

  • 自分の歌(声)が上手くいかない
  • 今の教え方じゃ生徒さんが良くならない

もう皆さん、

普通にに歌と声で悩んでて、
普通に自分のボイトレのやり方に疑問をもってるんです。

腹をくくったトレーナーさんから『凄そうな先生の仮面』が外れると、ほんとうに色んなお話を聞かせてもらえる。

「まわりの人に相談できず孤独で辛かった」
「お金を稼がなきゃいけないので、後には引けなかった」
「プライドが大事で、今更わからないとは言えなかった」

こういう言葉達を聞くたび、この仕事はホント狂ってんな、と震える
話して下さってありがとう。腹を割って話そぅじゃないか。パイ食わねぇか?

先生は転びまくってる

しかし、これがまぁ大変申し訳ないことに、もまったく同じ悩みを抱えてるんですよね。出来ないことは今でもいーーっぱいある。

来て下さった先生らとのレッスンでは、僕が過去に経験したり試してきた結果をそのままお伝えするようにしてる。

つまり、ぼくの失敗談もてんこもりなので、結構恥ずかしい話だったり思い返すと消えてしまいたくなる様な黒歴史もいっぱいある。

そんな話も、みなさん楽しんで聞いて下さるのでとりあえず良しとしてる。

いろんな挑戦と失敗のおかげで、昔に比べれば自分の悩みはかなり減ってきた。

が、

その悩みが0になる事はこの先も一生ないんだろうなー、とも感じてる。(人は欲深い生き物)

なので正直、先生なんて職業はぜーんぜんすごくない(極論)

記憶を辿れば、みんな大事故だらけの転びまくり人生だと思う。

たまたまその分野で「先」に「生」きて、悩み始めただけの人でしかない。

まとめ

「胡散臭さ」の原因

  • 教える方・教わる方、ともに「先生」という虚像に振り回されてるせい。
  • 絶対なんてものは無いのに絶対を誇張してしまう。
  • 本人と理想との「ズレ」が大きい人ほど、胡散臭さも大きくなる。

隠れ本編

失敗しないトレーナーの選び方

僕なりの方法だけど、参考程度に使ってもらえればありがたいです。

「先生も人間」

分からない事や劣等感があっても普通だと思う。

あと先生だって、新しい知識・技術・立場を手に入れると、まるで 自分が強くなったような勘違いをしちゃう ことだってある。
(そしてだいたい痛い目をみる)

でも、そんな中でも、

嘘つきな自分から目を背けず、目の前の生徒さんから目を逸らさず、
なんとか変わってやろう、って戦い続けてる先生達のおかげで新しい技術が生まれてくるんだなぁ、とここ数年感じてる。

やっぱり、誰かが研究し続けないと技術は先に進まないんですよね。

だからこそ、凄そうな雰囲気で自分を着飾ってる先生よりも、分かることも分からないこともどちらも発信しながら、地味&無様にもがいてる先生を探すと、良い結果に繋がることは多いんじゃないか?と思います(笑)

たぶんですがそれは「教えてくれる先生」じゃなく「一緒に考えてくれる先生」な可能性が高いです。

両者に知識の差が無いのなら、ぼくは後者の先生のほうが圧倒的に”あたり”だと思います。

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