STOP!ミックスボイスが地声っぽくならないアナタへ【練習改善】

(このブログは2018年10月22日に情報が更新されました)

日頃からボイトレを続けている人の中には、毎日きちんと練習を続けているのに

  • ミックスボイスが一向に地声っぽくパワフルにならない(裏声っぽい
  • そもそも練習での変化・成長を感じることができない

こんな悩みから抜け出せない人がいます。

なぜそんなことが起きているのか。

この記事では、よくあるその「原因」や「注意点」、そして自分もできる改善方法についてご紹介していきます。

地声っぽくならないのは何故?

ミックスさせていこうとしても地声っぽく出せない人の原因。それは

自分の喉と比べ、練習メニューのレベル選びを失敗している。

これが原因です。

レッスンに来られた方のお話を聞いてみると、ほぼ9割位の方が共通して

  • Youtubeで有名なトレーニング動画の真似をしている
  • 検索で出てきたボイトレブログの情報を手当たり次第やっている

という方法を行っていました。

更に、それまでやっていたトレーニング内容も聞いてみると、ほとんどの方が「自分の喉のレベルを無視して、適当にメニューを選んでいる」という事も分かりました。

喉のレベル上げもRPGのゲームと一緒です。

自分の喉はLv1なのに、いきなりラスボスの居る城のモンスターと闘ってもすぐに負けてしまうし、もちろん経験値をもらうことなんて到底出来ません。

まずは冒険序盤の村付近にいる弱いスライムを倒して、きちんと経験値を手に入れながら少しずつレベル上げをしていきましょう。

自分の喉レベルを知ろう!

いま一度、自分自身の喉をどれくらい操作できるのか確認してみましょう。

普段の声をチェックしよう!
  1. 低音からゆっくりアーーー⤴と音を上げていくと、ある高さからガクンっ!と「か細いキンキンした裏声」または「息漏れの多い裏声」へと勝手に切り替わってしまわないか?
  2. 出しやすい楽な高さで「裏声のような息漏れ声」「息漏れのない太くて強い声」「息漏れのない細くて弱い声」を音程を変えずにスムーズに出し分けれるか?
  3. 歌の中で声質を変えようとした際、「音程がガクンとズレてしまう」「喉が詰まって音色を変えれない」などの状態になっていないか?
  4. 上記の内容を試してみた際、自分で「できている」 or 「できない」を自信をもって判断できるか?

いかがでしたでしょうか?

◆1は出来るのに2~4が上手くいかない方。

→ もしかすると裏声と地声の違いを自分で認識・コントロールできない為、歌の中での音色の使い分けが上手くいかなかったり、その度に喉のこわばりや操縦しづらさを感じているかも。

◆2~4は何となくできるが、1は全然できない方。

→ 普段から力強く歌おうと頑張りすぎな人に多いです。
歌ってる際も「操作しながら歌う」というよりは特定の音域以上は「叫ぶ」ような出し方になっている事も多いはず。あと喉が枯れやすい、または腫れやすい傾向も。

◆1~4まで、全滅な方。

→ 2~4のみの方よりも、更に出しづらさを感じているかもしれません。
人によっては裏声を出すこと自体できない…という方も。「声を楽器のように鳴らす」なんて言われても訳がワカラナイハズ…

さぁ、当てはまるものはありましたでしょうか?

なんでこんな事が起きるの?

「喉の筋肉に繋がっている神経や脳の部位」が成長・整理されていないと、音の高さを変えたり、音色を切り替えようとする際、その処理スピードに追いつけず声帯の閉じ具合や息量のバランスが崩壊してしまいます。

ここをきちんと把握しないまま闇雲に練習を続けても、

  • いつまでも「声の裏返り感」「声の境目」がくっきりと目立ってしまう。
  • 裏声と地声を繋げようとしても、余計な力みが入り喉が詰まってしまう。
  • 同じメロディでも、歌詞が変わっただけで喉が詰まったり、ひっくり返りやすくなる(例:1番のサビは歌えるけど2番のサビは何故か歌いづらい。など)

の症状はなかなか改善されません。

練習方法やトレーニングレベルがあなたに合っていないと、喉に備わっている地声っぽくさせる筋肉」は上手に刺激されず、いつまで経っても裏声寄りのミックス(というかただの裏声)のままなのです。

どうしたらいいの?

まず何よりも「自分のレベルをきちんと知ること」が大切です。

もし自分自身で喉の状態を正確にチェックできてれば全然大丈夫なのですが、それが出来ない方はきちんと聞き取れるトレーナーについてもらって、聞き取り方・考え方を一気に育てるのが一番効率的だと思います。

逆に「何年かかっても良いから自力で何とかしたい!」という方は、ある一定の期間に渡って、毎日色んな種類の声を録音し続けるという方法をオススメします。(このやり方の進度は「年単位」が目安です)

今、あなたの喉と耳と頭の中には“「声の位置」を計測するための定規”というものがありません。

綺麗な声、汚い声、深い声、キンキンした声、弱弱しい声、ハリのある声、腑抜けた声、◯◯と△△のちょうど中間のような声…
などなど、思いつく限りの声を日々録音していきましょう。

すると次第に、

「こうした時は△△の声が出る」「ああすると○○の声が出る」という風にあなたの喉の取り扱い説明書が出来上がっていきます。

ここで作った説明書は一生モノのスキルに繋がります。

正直、これを自力で作り続けることが出来るのなら、あなたはボイトレに通う必要はありません。

なぜなら、この説明書を一人一人にあわせて細かく作れるのが「ボイストレーナー」と呼ばれる人達なだけであって、時間と勉強と労力を惜しまなければ誰にだって作れるものなんです。

話がズレましたが(笑)、それくらい大切な作業なのです。

そして最初に言っていた「期間」なのですが、よければ始めと終わりとで音源を聴き比べてみてください。

すごく出しやすくなっている声もあれば、
若干出しやすくなったもの。
そうでないもの。
そもそも自分では変化の判断がつかないもの…

色々な感想が出てくるかと思います。

でも大丈夫です。
ボイトレの一番の核は「今の自分の喉が出来ること・出来ないこと」を如何に細かく把握していけるかにかかっています。

練習の方向性って、実はシンプル。

地声 → ミックス状態 ← 裏声

地声っぽいミックスボイスを作っていく為には「二方向からのトレーニング」を行う必要があります。

両サイドからの練習
  • 地声の詰まったような高音をミックスボイスに近づけていく練習
  • 裏声のような弱々しい高音をミックスボイスに近づけていく練習

もちろん、その人のレベルによって2つの練習量やバランスは変わりますが、

片方のメニューだけを繰り返しても、地声っぽいミックスボイスは自由に使えない

ということは共通しています。(大事なのはいろんな筋肉をバランスよく稼働させること)

筋肉が発達してきた or 自分に足りない要素がわかってきたら、きちんと今の自分のレベルに合ったものへと練習メニューも更新し、常にメニューで練習できるようにしていきましょう!

陥りやすい罠 ①

裏声(ヘッドボイス)をただ出し続けても、地声っぽくはならない

ネット上のボイトレ動画やブログでよく、

「鼻に声をかけたり、たくさん息を吐いてボリュームを大きくしたり、とりあえずチカラいっぱい大きな裏声を出しておけば、いずれ地声のような裏声ベースのミックスボイスが出せるようになる」

という練習方法を目にすることがあります。

僕自身、そういったボイトレに通っていた時期がありましたが、何年経っても、ひっくり返ったキモチわるい裏声から成長することはありませんでした。

力いっぱい同じ裏声を出し続けるメリット&デメリット

メリット

  • 裏声のボリュームが増える。
  • 音程をとる筋肉&神経が発達するので音程・音感が良くなる。
  • 場合によっては裏声の最高音が上がる

デメリット

  • 色んな神経が混線して扱い辛くなる
  • 地声っぽさの元となる「声帯の閉じを作る(音の密度を増やす)筋肉」が刺激されづらく、息漏れの強いスカスカした裏声から成長し難くなる。
  • 地声と裏声の音色の差がより極端になり「声のひっくり返り感」が強くなる。
  • 発声を意識しすぎて「抑揚のないつまらない歌」になりやすい。(地声と裏声の切り替え辺りなど特に)
  • 場合によっては裏声の最高音が下がる

なりふり構わず裏声を大きく出し続けていると、空気の吹きすぎで「自分の意志とは無関係に声帯の閉鎖が外れやすくなる」、つまり強い声が出せなくなるという症状にも繋がります。

そしてもう一つの症状に、強く吹きすぎた息を、声帯や仮声帯で一生懸命こらえ続けたせいで

正しい閉じには必要ない筋肉が勝手に稼働し、声帯そのものがコントロールできなくなる

という問題が発生することもあります。(こっちのほうがより厄介です)

地声だけを張り上げるだけの練習に比べれば、結節やポリープなどの疾患ができにくい分こちらの裏声練習の方がずっとマシですが、それでも「喉の中にあるパーツ達の本来の力」は発揮できなくなり、不安定な発声を作る要因となってしまいます。

取り入れてらっしゃる方はどうかお気を付けくださいませm(__)m

対処法

声の「裏声っぽさ」が取れずに悩んでいる場合、

まずは小さく弱い声でも構わないので、日常ではなかなか使われていない「裏声に相性のよい筋肉達」を見つけて刺激していくことが重要となってきます。

そこで見つけた筋肉を使いながら、色々なパターンの出し方や音階・言葉の移動を繰り替えしていくと弱かった裏声に、「音色の変化」を与える筋肉を少しずつ加えていけるようになります。

  • ボイトレの音階練習だと結構うまくいくのに、歌の中じゃ全然操れない…って方。
  • 強い高音を出せてたつもりが、録音を聞いてみたら「え、なにこの間抜けな裏声….」って経験のある方。

ここを順序良くチェックしていくと面白い変化が出たりしますよー!

陥りやすい罠 ②

練習中、ミスしていることに気づいていない

音階練習(スケール練習)には「効果が出やすい音階練習」と「効果が出にくい音階練習」があります。

効果が出にくい音階練習の特徴
  • 音域が広すぎる(1オクターブより広い場合、初学者はとりあえずNG)
  • メロディーが難しすぎる(音を合わせることに難しさを感じるのであればNG)
  • スピードが速すぎる。(1音ごとにきちんと声帯など各パーツの状態を把握&調整できないのであればNG)

「音の並び」や「音程の取り方」に気を取られていると、本当に調整したいポイントに練習が定まらず、効果が半減、もしくは全く効果が出ません。

まずは自分に合った正しいレベルの練習を把握し、「何を鍛えるべきなのか」を明確にしましょう。

「オススメしない」音階練習

これからご紹介するのは「ミックスボイスを見つけたい」「ミックスボイスを地声っぽくしたい!」という方にはあまりオススメしない音階練習です。
現在の練習に組み込んでいる方は注意してみて下さい。

1オクターブ半の音階練習

「1オクターブ半(1.5オクターブ)のスケール(音階練習)」は海外メソッドから派生したボイトレ教室や教材で多く使われている音階です。

以前はNVSでも使用していました。(本当にごめんなさい)

  • 音域の広さから強引にヘッドボイスへ流せる場合がある
  • 全ての音階をむらなくカバーできる etc…

など、一見「理にかなった音の配列」のようにも感じていたのですが、勉強をしていく過程で「実はかなりデメリットの多い音階練習」だということを知りました。

この音階を使っていた時期にレッスンを受けて下さっていた生徒さん、本当にごめんなさい。

レッスン料金はもちろん頂きませんので、良ければレッスンを受けに来て頂けると嬉しいです。可能な限りお手伝いさせて頂きます!m(_ _)m

正しい条件さえ整えれば、もっと簡単な音階で数倍もの効果を得ることができます。

今自分が抱えている「成長スピードの遅さ」「歌では使えない声」に不安を持っている方は一度、音階や音域を声質の変化に特化したシンプルな練習で自分の苦手な動かし組み合わせを炙り出していきましょう!

失敗続きで自信を無くしてしまったあなたに。

以前の僕は

自分の喉の状態も、その喉に本当に必要な練習も、何もかも把握しないまま(というか知識がなくて把握できなかった)ただひたすらにネットのボイトレ情報を鵜呑みにし、そして何年も無駄にしました。(今思うと本当に浅はかで恥ずかしい…

その1年後には、有名なボイトレ本をいくつも買って毎日何時間も練習してるのに、全く効果が出ずに苦しんでいた僕がいました。

その2年後にはトレーナーには「ミックスボイス出せてるよ!」とは言われるけど、正直、「何年やっても地声っぽくならないし、こんな声じゃ人前では歌えない・・」と不安になりながらボイトレに通っている僕がいました。

そして今まで沢山のレッスンを続けながら、この問題で悩んでいたのは僕だけではなかった ということも知りました。

自分に足りなかった要素、自分が苦手なパーツの動かし方、
これらをきちんと把握できる耳と知識を手に入れたことで、ようやくようやく

「ボイトレには本当に効果があったんだ」

と確信を持って練習を続けれるようになりました。

どうか皆さん、

きちんと考え、挑戦し、自分自身の目で「本物」を見つけていけるよう、常に自分に投資をしていきましょう。

「本当の意味で喉を育てるトレーニング」は、自分の中の「思い込み」と「偏った知識」を捨てた人にしか与えられません。

どんなレッスンでも、どんな独学でも、どんな形でも構いません。

みなさんに良い出会い・発見が訪れることを心から願っています!

ではではまた!

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